2013
Mar
06
8
美しく綺麗な姿に仕立ててあげること

今日は「わらび」のお話。
わらびは4月中旬まで楽しめる春のものです。
まえ川の一皿にも登場です。

厨房に行くと、黙々と作業中。
大将が「うぶ毛をとって綺麗な姿にしてあげてるんだ」
大将が、わらびの綺麗な色を引き出すために黙々と作業をしていました。
わらびのうぶ毛をとるため、
一本一本 ソソソソッと塩もみをしてあげていました。

竹灰をいれて、まぶしてボールに熱湯を注いで
灰汁抜き。
一時間置いて、一晩流水にさらしていました。
大将は、ここから味を、あえてつけずにいたのは
わらびの美味しさとわらびの色を楽しめるようにということでした。

・トマトの艶煮
・合鴨の薫製
・サザエの旨煮
・芽キャベツ
・竹の子
・こんにゃくの炒め煮(竹の子を立てる台になってます)
・くらげの黄味酢かけ(まだ黄味酢はかけてない段階の写真です)
・わらび

大将は、
わらび自身の美味しさや美しさ
持ち味を生かすためにも
それらを引き出すための工程をしっかり踏んで
手をかけてしているんだなと感心しました。
素材の素敵さと、生かされた素敵さが一緒にある姿に
はっとしました。
「泥が付いたままの わらびの私をどうぞ。」と言われても困っちゃいます。
「わぁ。ステキ。」と思ってもらえる姿からがはじまりなんだと思いました。
お皿に登場したわらびの姿に
「あっ。人も一緒か!。私はどうだろう?」
姿も心持ちも手をかけて、磨かれた自分でありたいな。
そんなことを考えました。
まずは、周りの人を笑顔に!
次に・・・・・・・
腹筋鍛えるところからがんばろうかな(笑)
わらびが、春色で素敵になっていく姿にふと自分を重ねてみてました。
-miki
