料理人の包丁

大将はどんなに夜中遅くまで仕事をしても
すべての最後に、
丁寧に、きりっとした顔で、包丁を研いでいます。
研いでいる最中は、
やはり声をかけることができない雰囲気です。
研ぎ終えた包丁が並んでいるところは
凛とした、ピシッとした空気がそこにあるような感じがします。
写真になると少し伝わりにくいかもしれません。(;'∀')

大将のお師匠さんから、
巣立つ時に包丁を頂いたものを新しくおろしました。
5年前の開店の時から使わせてもらおうかとも考えたようですが、
今から使わせていただくことにしたとのことです。
使う日まで、大切に大切に保管してきた大将。
表と裏に名前が入っています。
この包丁をいただいた時に、
お師匠さんのお仲間さんが
「前川くん(笑)名前気に入らんかったら、削って使ってもええから(笑)(^_-)-☆」と言われたそうです。
嫁は、その話を聞いて「まさかの、なんてシャレたことをいう方なんだろう(笑)」と思ったのと
お師匠さんと大将のその時の反応をタイムマシーンにのれたら見て見たいなと思いました(笑)

師匠さんから初めに学んで、
様々な経験や
様々な土地での出会い、
今、ここ淡路島の福良の町で、日々繋がって支えてくださっている方々
お客様。
それに、そのたび応えようとして技術を磨いてきただろう大将。
いろいろな、学びと応援に支えられてここに大将がいるのだなと想像しています。
大将の地道な積み重ねの日々の終わり、
大将は黙々と変わらず大切な包丁を研いでいます。
嫁は、見ているだけの人ですが(*'▽')みなさんと一緒にそんな大将を応援したいと思っています。
-miki
