
木曜日の定休日。
多くを学んだ一日でした。
素敵なご縁に恵まれ、淡路島の地酒 都美人酒造の酒蔵見学に行きました。
案内をしてくださった木下前会長様のお話や熱意や
本当にすべてが
とても勉強になり、強く刺激を受け、言葉にできない思いがいっぱいになりました。
木曜日から大将となんども都美人での話をしたり、
お酒をじっくり飲んでは
都美人で見たこと、聞いたこと、書き留めたことを何度も反芻しては
「淡路島に素晴らしい酒造りがある。」
「淡路島に想いの素晴らしい人がいる。」との思いに至っています。

都美人の敷地には、そこで働く人たちの、手にかけた愛情あふれる手作りが
お酒以外にも、ふとしたところに、さりげなく存在していて
人のちからの素晴らしさを感じました。
この写真の影絵はいろいろなお酒造りにかかわる作業が、くるくると回転しながら
映し出されたものでじっと見ていたのですが、これも手作りでした。
ひとりひとりの動きが
一生懸命で活き活きしているので
見入ってしまいました。
現実は、お酒造りにかかわる作業をあげると大変な工程と
根気強さの繰り返しの中に、おいしいお酒が仕上がると想像していたのですが、
今回お話を聞いて、その現場を見ることで
想像をはるかに超え、目の前のお酒の形になるまでを思うと
感慨深いものがあります。

山田錦を精米していくのですが、
やさしくやさしくやさしく
三昼夜圧力をかけずに、混ぜていくことで
栄養分を削ることができ、雑味のないお酒になるそうです。
写真は精米前と40%になった精米です。
大吟醸は半分以上削っていることが大前提だそうなのでかなり削られています。
削るといっても、本当に丁寧に行わないと欠けたり、
丸みがない形になってしまうので、手のひらにのせた粒をみて
まるで
宝物の一粒ひとつぶだなと思いました。
そのあと、このお米は磨いたときに光る米と聞いて
本当に大きく納得しました。
取り組む人の 心意気と 磨かれた米をみて 感動しました。
皆様にも伝わるかと思って写真を撮りました。いかがですか?
寒い寒い冬、そして朝にお酒を造ることについても知りました。
ひとつは、新米を使うことで美味しいお酒になるため
ふたつに、冬の水は1年間もつと言われ、雑菌がなくとても綺麗な水のため
三つ目に、米を蒸した後温度を下げるのにいいこと。
温度を高いままで作るとざっとしたお酒になってしまうとのこと。
朝早いと温度が低いことと、空気が綺麗であること。
自然と環境
繊細な味わい
本物を作っていくためには様々なことに目を配り
実際にその中で、ひとつひとつを重ねて取り組んでいくことをしていることがわかりました。
酵母作りの大変さ
麹、酒母の双方がとても大事なこと
沢山たくさん学びました。


酒蔵では、お酒の香りがほのかに香ってきたり、
こまめに状態を確認している様子や
ふつふつと元気に酵母が活性している様子や
槽掛け天秤絞りの、丁寧に少しずつ加圧しながらお酒を絞る作業についてお話くださり
どこをとっても
丁寧で、味わいを深くするために
ここまで取り組むのかと感心しました。
完成されて、世に生まれた日本酒を見て
様々なドラマが織りなされて
形になったことを思いながら
お酒をいただくと、体に心に染入っていく感覚でした。

「小さくていいから、輝く蔵へ」との想いがこめられた素晴らしい蔵でした。
本物を語る
フレームで作ったものでは語れるものがなく
本物の中には、風景があり、作り手の心意気があり
それらの風景が浮かぶように お客様に伝えることが
お客様への喜びにも繋がることであることも学びました。
都美人酒造のある場所は、水・空気が綺麗です。
そのお酒が生まれた場所というのは
地域の風土にあったものに合うようになっているそうです。
淡路島のこの場所で生まれたお酒は
淡路島の風土と相性がいいというのに納得でした。
とても勉強になった一日でした。
本当に素人の私でも、心に響くお話と、酒蔵でした。
ここからが、また私たちのスタートです。
あれから一日の終わりに、私たちも都美人のお酒を味わって飲んでいます。
料理とお酒
背景を語り、味と味わいを楽しんでいただけるように
していきたいなと大将と話をしています。
淡路島には本当に素敵に取り組んでいる場所や人がいることに
私たちも、心新たに 頑張っていこうという気持ちになりました。
三時間に渡りお話と案内を、
この日のために時間を作って下さった木下前会長様に心から感謝と
その姿に、これからの活力をいただきました。
本当にいい一日になりました。
私たちが大事にしていることと重なるところもあり、励みになった一日でした。
淡路島にお越しになったら
ぜひ、足を運ばれると素敵なお酒との出会いがあると思います。
-よき出会いに感謝しながら miki

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都美人酒造←ホームページはこちらからもご覧になれます。